名探偵と女子高生
そして私を見つめた。
「だけどそういう直感的な勘はよくあたる。もしかしたら彼女は事故や他殺かもしれない。」
でも、と結城さんは続ける。
「でもそれを解決して遺族たちやキミは満足するのだろうか?時には自殺って方が良かった、とか思うんじゃないんだろうか?」
さっきまでとは打って変わり、真剣な表情の結城さん。
「…私は、自殺で亡くなることが一番辛いと思います。だって自殺するってことはずっと何かに苦しんでたことだと思うから。
それに気づかなかった自分自身を責めると思います。私もご遺族の方々も。」
私がそう言い切ると結城さんはフッ、と肩をすくめた。