名探偵と女子高生
気づいてしまった真実
あれからまた一週間経った。
ピーンポーン
インターホンが鳴り、お母さんがバタバタと玄関へと向かう。
そしてすぐに、
「瑞希ー、彼氏さんが来たわよ。」
今にでも語尾にハートマークがつきそうな口調で叫ぶお母さん。
…多分、結城さんだな。
そう思い、玄関までいくと案の定、結城さんだった。
「よぅ、一週間ぶりだな。」
「あ、はい。どうかしたんですか?」
私がそう聞くと結城さんは外を指差した。
「ちょっといきたい場所がある。ついてこい。」
結城さんに言われ、隣にいるお母さんに許可を求めるとお母さんは是非いってこい、と言いたげににこりと笑った。