名探偵と女子高生
「俺のもう一人の知り合いの刑事が加藤を捕まえたらしい。第一取調室で話を聞くそうだから行くぞ。」
「…はい。」
しばらく歩くと女の刑事さんと会う。
「大翔、こっちこっち。」
「あ、花香。今取り調べは?」
「違う人がやってる。てか、その子は?」
私を見て眉をひそめる花香さん。
「あぁ、依頼人だ。」
そう言ってから結城さんは花香さんと話し始める。
モヤ、モヤ。
ふたりは仲よさそうに歩く。
ふたりとも歩くのが速くて追いかけるので精一杯な私。
…だめだ。ここに私がいても意味がない。
そう思い私はクルリと方向転換した。
そして歩く。
ーー美玲さんの元へと。