アイドル的LOVE
「どしたの、サヤ?早く座りなさい」
「どしたのってね…一言ぐらい説明してもらえませんか??」
「何を?」
「何をって、どうして大武先輩と水無月さんがここにいるのか、説明してよっ!!」
ぽんっとお母さんが手を叩く。
「とりあえず、座りなさい」
再び促されて、私はおとなしく席に着く。
私の前に座っている大武先輩はなんだか楽しそうだ。
お父さんのついでくれた紅茶の甘いかおりを嗅ぐと、少しだけ気分が落ち着いた。
水無月さんは「いただきます」といって紅茶を一口飲んだ。
そして顔を上げると、私の方を見た。
「今日はね、さやちゃんに用があってお邪魔させてもらったんだ」
「私に…?」
思わず目をぱちくりとさせる。
なんかしたっけな?
いろいろ考えていると、水無月さんはゆっくりと話しだした。
「さやちゃん、君は芸能人として、生活していく気はないかい?」
えぇ〜!!?
私が
芸能人!??