アイドル的LOVE
水無月さんが微笑んだ。
お母さんがなぜか笑いだす。
「良かったじゃないサヤ!!まぁ、最初は大変だろうけど、あんたなら大丈夫よ!!なんたって、あたしの娘なんだから!!」
「お母さん…」
嬉しいけど、その自信はどっから来るんですか?
「サヤなら大丈夫。きっとうまくいくよ」
お父さんが手をパチパチと叩いてくれた。
「決まりだな。頑張れよ神崎紗矢!」
「はい、よろしくお願いします!」
水無月さんの言葉に笑顔で答える。
心は晴れ晴れとしていた。
「ま、とりあえず、ウチの雑誌にはでてもらうわよ。覚悟しといてね」
お母さんが軽くウインクしながら言った。
何を覚悟するの…
なんか怖いな
お母さんは10代の女の子向けの雑誌、“CHERRY”の編集長なのだ。
なんだかんだいって、その仕事が一番大変かも。
若干、不安に襲われる。
違うようにとらえれば、心強いんだろうけど…