アイドル的LOVE
「俺は…何もしてない
お前の気持ちで決めたことだろ?」
「でも、けんちゃんの言葉があったから私決心できたの」
「サヤ…」
何気ない一言がサヤの運命をかえたのか?
俺自信はそんなこと、全く考えてなかった。
思ったことを言っただけ。
…でも、それがサヤのためになったのなら――――
「んじゃ、感謝されとく。どういたしまして」
クスクスと笑うサヤ。
「ん、ありがとう♪」
かわいいやつ――
ふと、気になることを思い出した。
俺はさっき気になったことを思い切って聞いてみた。
「なぁ、雄一君って何?」
「へっ?大武雄一君だけど??」
キョトン顔のサヤ。
コイツ、何もわかってない。
「だから、なんで雄一君なんて呼んでんだよ」
「なんでって…そう呼べって言われたから…」
思わず無言になる俺。
言われたからって…
なんとなく気に入らない。
原因ははっきりしてるのだが…
急にイライラしてきたので、今日はもう寝ることにした。
「そうか…まぁ、頑張れよ」
「え?うん頑張る♪」
その後おやすみといって俺はベッドに倒れこんだ。
大武雄一か…