アイドル的LOVE


怖いな〜でも…


ほっとくわけにも


行かないよね…


よし!


話しかけよう!!




軽く気合いを入れて、けんちゃんの席に行く。



「け、けんちゃん!」



パッと顔を上げるけんちゃん。

眉間にしわが寄っている。

わぁーん!

怒ってるよ〜



「どうした、サヤ?」


「えっ?えっと…お、おはよ!」


ギクシャクしながらそれだけ声に出す。


……なんか震えてない?

私の声〜〜



「ん。おはよ」



私から参考書に移る視線。

げ……


気まずい沈黙……



何か私したっけ?

思い当たる節はない。


頭をフル回転させて考えるけど、特に何もない気がする。

昨日は普通だったし…うーん……



「サヤ」



「はいっ!??」



いきなり沈黙を破られて、思わず声が裏返る。

何を言われるんだろ…

少し怖い……







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