大好きな君の手
???
ーーピピピピッピピピピッーー
よく晴れた春の朝に目覚まし時計のアラームが鳴り響く。
あたしは目覚まし時計のアラームとカーテンの隙間から漏れた朝日で目が覚めた。
「...ふぁあ...」
大きい口であくびをして目を擦りながら起き上がった。
そしてボーッとする前に今日から三年間お世話になる、新品の制服に着替え始める。
「ぶかぶかじゃん!」
あたしは少しぶかぶかな制服を見て思わず笑ってしまった。
まぁいっか!(笑)
あたしは鞄の準備をささっとして、リビングに降りた。
「おはよ!お母さん!」
あたしは気分が乗っていたせいか、いきなり大きい声で言ってしまった。
お母さんはそんなあたしをみて、
「張り切ってるじゃない」
と言いながら、テーブルの上に豪華な朝食を出してくれた。
「うっわぁ〜✨美味しそう!」
朝からこんな豪華なもの出されたらがんばらなきゃだめだな!
美味しそうに見つめていると、
「早く食べないと、冷めちゃうわよ?」
とお母さんが急かしてきた。
あたしは元気にいただきます!と言って、テーブルの上の朝食をむしゃむしゃと食べ始めた。