似た者同士
翌朝ー
今日も、家を出ると、会長が迎えてくれた。
おはよーって。私はおはようございますと返す。
私たちは並んで歩き始めた。
寒気がする。何故だ。今まで感じたことのないこの強い殺気は…。
体が思わず身震いする。
「大丈夫か?」と優しく会長は私を抱き締めてくれた。
そして、私の肩を抱きながら、何度も大丈夫と声をかけながら歩いてくれた。
そんな状態で登校した私が目立たない訳もなく…突き刺さる痛い視線にメンタルが潰されそうになる。
不良といわれても、所詮私は普通の女の子…って自分で言うのもどうかと思うけど…。
怖くてたまらない。耐えられない。
ちょうど靴箱のところで、保と美保に会い、私はまたあとでと去っていく会長を見送った。
久しぶりに囁かれる黒歴史。
昨日ぶつかった女は…会長を狙ってた奴らしく、私を潰しにかかってるようで…
昨日横を通ったらいきなり邪魔だと突き飛ばされたーとか言いやがった。
ざけんな。それが最初から狙いかよ!負けてたまるか!!
そう思えば思うほど…心が痛む。
「慶!!」と聞きなれた声に少し安堵する。
振り替えればそこにいたのは…赤城…ではなく、先輩。
「えっ!?先輩…何でいるんですかぁ?」と私が言えば、「可愛い後輩を守るため」と笑顔で言った。
「大丈夫?」と頭を撫でられた。
この人は…私の幼なじみで、近所のお兄ちゃん。
先生になるため、教育実習で、今日からウチに来た。
「あのね、今日からウチに教育実習で来たの。あとでちゃんと挨拶あるからよろしくね~」と先輩は言って去っていった。
「やーん、相変わらず、爽やかでかっこいい!!」と美保が横で言っている。
それを睨んでる保。
「私の初恋だったんだぁ~」と美保は嬉しそうにはしゃぐ。
落ち込んでる保に、「ドンマイ」と私は声をかけて、優しく保の背中をポンポンした。
そして、上履きを履き替えると、教室に向かった。
教室に着けば、更に厳しい視線が突き刺さる。
机には、「死ね、生意気…」などと書かれてある。
私はそれを歯を食いしばって耐える。
ホントは机蹴飛ばしてキレたかった。けど…それはしてはいけない気がする。
私の黒歴史が現実になってしまいそうで…。
怖くてたまらない。
「なっ、なにこれ?」と美保が私の机を見て叫ぶ。
「ちょっと、慶!!ここは我慢するとこじゃなくて、キレていいとこだよ?」と美保は言った。
いわゆるいじめというやつだ。
不良としてトップに君臨してきた私がまさか、標的にされるとは思ってもいなかった。
辛いというより、悔しい。
周りはざわついている。美保は怒り狂っている。
そこに先生が入ってきた。
みんな席につけよーと言われて、みんなは席につく。
けど…私は座れない。なぜなら、椅子の上には画ビョウがぎっしり敷き詰められているから。
「どした?道尊地…」と先生に声をかけられた。
「いえ、何でもありません」と言って座ろうとした。
「ストーップ。嘘は良くないよ?そんなイス座れるわけないじゃん」と言って現れたのは…先輩。
「先輩!?」と私が言えば、「先生、彼女の机に悪質な落書き及びに…イスに画ビョウ敷き詰められてまーす」と先輩は言った。
ほんとか!?と見に来た担任は唖然としている。
「どーする?」と担任。
「保健室行きます」と私は言って歩き出した。
「俺、付き添ってきまーす」と先輩は言うと、私に付き添って一緒に保健室に来てくれた。
「いじめらてるのか?学校のツートップを張る不良が」と先輩は言った。
「実は会長とお付きあいしてまして…どうやらそれが原因のようです。辛いというより悔しいです」と私が言えば、
「なるほどな。そーゆうことか。で、何で何だ?好きなのは赤城君じゃなかった?」と先輩、「はい。赤城さんが私を会長から奪うまで…会長の女でいる契約をしたんです。会長はそういってくれました。それで構わないと」と私が言えば、納得したように先輩は頷いた。
「そっか。で、その赤城というやつの姿は無いようだけど…?」と先輩はいう。
「昨日は風邪で休んでました。もしかしたら今日もおやすみなのかも…」と私が言えば、そうかと一言言ってくれた。
何とか保健室に着いた私。
「あれ?珍しい来客だね~」と保険医は呑気に言う。
「俺、今日から教育実習でお世話になるんで、挨拶とかあるんで、もう行きます。あとはよろしくお願いいたします」と先輩は言って去っていった。
「顔色よくないな。黒歴史…」と保険医は言う。
「先生…私…」と私が涙目に訴えれば、
「やめい、そのズルい顔…泣き落としでもするつもりか?その顔で何人の男を虜にしてきたんだ…」と保険医は言って深くため息を着いた。
私はそんな保険医に全てを打ち明けた。
そして、聞いてしまった。
赤城の風邪が私を屋上で長い間待っていたせいだと…。
悔しくて、苦しくてたまらない。
そんなときに私は会長にコクられて…契約を…!?
自分の不覚さに胸が締め付けられるように痛む。
心の中で赤城に謝った。
「先生さぁ、私のこと黒歴史って呼ぶのやめてもらえませんか?」と私が言うと、
「事実だろう?キミの黒歴史は有名なんだから。武勇伝かなり聞いてるよ?」とイタズラっぽく笑う保険医。
「先生多分Sですよね…」と私が言えば、「キミほどじゃないよ。ボクからみたらキミの方が余程Sだよ?」と言われた。
なんかむかつく。けど…こうやって先生と話してるときだけは気が紛れる気がする。
今日も、家を出ると、会長が迎えてくれた。
おはよーって。私はおはようございますと返す。
私たちは並んで歩き始めた。
寒気がする。何故だ。今まで感じたことのないこの強い殺気は…。
体が思わず身震いする。
「大丈夫か?」と優しく会長は私を抱き締めてくれた。
そして、私の肩を抱きながら、何度も大丈夫と声をかけながら歩いてくれた。
そんな状態で登校した私が目立たない訳もなく…突き刺さる痛い視線にメンタルが潰されそうになる。
不良といわれても、所詮私は普通の女の子…って自分で言うのもどうかと思うけど…。
怖くてたまらない。耐えられない。
ちょうど靴箱のところで、保と美保に会い、私はまたあとでと去っていく会長を見送った。
久しぶりに囁かれる黒歴史。
昨日ぶつかった女は…会長を狙ってた奴らしく、私を潰しにかかってるようで…
昨日横を通ったらいきなり邪魔だと突き飛ばされたーとか言いやがった。
ざけんな。それが最初から狙いかよ!負けてたまるか!!
そう思えば思うほど…心が痛む。
「慶!!」と聞きなれた声に少し安堵する。
振り替えればそこにいたのは…赤城…ではなく、先輩。
「えっ!?先輩…何でいるんですかぁ?」と私が言えば、「可愛い後輩を守るため」と笑顔で言った。
「大丈夫?」と頭を撫でられた。
この人は…私の幼なじみで、近所のお兄ちゃん。
先生になるため、教育実習で、今日からウチに来た。
「あのね、今日からウチに教育実習で来たの。あとでちゃんと挨拶あるからよろしくね~」と先輩は言って去っていった。
「やーん、相変わらず、爽やかでかっこいい!!」と美保が横で言っている。
それを睨んでる保。
「私の初恋だったんだぁ~」と美保は嬉しそうにはしゃぐ。
落ち込んでる保に、「ドンマイ」と私は声をかけて、優しく保の背中をポンポンした。
そして、上履きを履き替えると、教室に向かった。
教室に着けば、更に厳しい視線が突き刺さる。
机には、「死ね、生意気…」などと書かれてある。
私はそれを歯を食いしばって耐える。
ホントは机蹴飛ばしてキレたかった。けど…それはしてはいけない気がする。
私の黒歴史が現実になってしまいそうで…。
怖くてたまらない。
「なっ、なにこれ?」と美保が私の机を見て叫ぶ。
「ちょっと、慶!!ここは我慢するとこじゃなくて、キレていいとこだよ?」と美保は言った。
いわゆるいじめというやつだ。
不良としてトップに君臨してきた私がまさか、標的にされるとは思ってもいなかった。
辛いというより、悔しい。
周りはざわついている。美保は怒り狂っている。
そこに先生が入ってきた。
みんな席につけよーと言われて、みんなは席につく。
けど…私は座れない。なぜなら、椅子の上には画ビョウがぎっしり敷き詰められているから。
「どした?道尊地…」と先生に声をかけられた。
「いえ、何でもありません」と言って座ろうとした。
「ストーップ。嘘は良くないよ?そんなイス座れるわけないじゃん」と言って現れたのは…先輩。
「先輩!?」と私が言えば、「先生、彼女の机に悪質な落書き及びに…イスに画ビョウ敷き詰められてまーす」と先輩は言った。
ほんとか!?と見に来た担任は唖然としている。
「どーする?」と担任。
「保健室行きます」と私は言って歩き出した。
「俺、付き添ってきまーす」と先輩は言うと、私に付き添って一緒に保健室に来てくれた。
「いじめらてるのか?学校のツートップを張る不良が」と先輩は言った。
「実は会長とお付きあいしてまして…どうやらそれが原因のようです。辛いというより悔しいです」と私が言えば、
「なるほどな。そーゆうことか。で、何で何だ?好きなのは赤城君じゃなかった?」と先輩、「はい。赤城さんが私を会長から奪うまで…会長の女でいる契約をしたんです。会長はそういってくれました。それで構わないと」と私が言えば、納得したように先輩は頷いた。
「そっか。で、その赤城というやつの姿は無いようだけど…?」と先輩はいう。
「昨日は風邪で休んでました。もしかしたら今日もおやすみなのかも…」と私が言えば、そうかと一言言ってくれた。
何とか保健室に着いた私。
「あれ?珍しい来客だね~」と保険医は呑気に言う。
「俺、今日から教育実習でお世話になるんで、挨拶とかあるんで、もう行きます。あとはよろしくお願いいたします」と先輩は言って去っていった。
「顔色よくないな。黒歴史…」と保険医は言う。
「先生…私…」と私が涙目に訴えれば、
「やめい、そのズルい顔…泣き落としでもするつもりか?その顔で何人の男を虜にしてきたんだ…」と保険医は言って深くため息を着いた。
私はそんな保険医に全てを打ち明けた。
そして、聞いてしまった。
赤城の風邪が私を屋上で長い間待っていたせいだと…。
悔しくて、苦しくてたまらない。
そんなときに私は会長にコクられて…契約を…!?
自分の不覚さに胸が締め付けられるように痛む。
心の中で赤城に謝った。
「先生さぁ、私のこと黒歴史って呼ぶのやめてもらえませんか?」と私が言うと、
「事実だろう?キミの黒歴史は有名なんだから。武勇伝かなり聞いてるよ?」とイタズラっぽく笑う保険医。
「先生多分Sですよね…」と私が言えば、「キミほどじゃないよ。ボクからみたらキミの方が余程Sだよ?」と言われた。
なんかむかつく。けど…こうやって先生と話してるときだけは気が紛れる気がする。