似た者同士
こうして、やっと結ばれた私達だった…。

けど…まさかこんなことになるなんて…。

私と赤城は手をつないでデートを楽しんでいた…。

そこに不良に絡まれてる男の子がいて、私達は助けることにした。

私に怪我させまいと向かっていく赤城。

私は何とか男の子を救い出した。

けど…赤城は数人の不良に囲まれて…リンチされ始めた。

怖くて動けない…。

誰か…助けて…お願い…そう願ったとき、

私の旧友が来てくれた。状況を見て、すぐに救急車を呼んでくれて…赤城は病院に搬送。

不良たちは私の旧友に潰され逃げ去った。

私はその場に崩れるーそれを支えてくれた旧友。

震える手で私は会長に電話をかけた。

けど…声がでない。代わりに状況を説明してくれたのは旧友だった。

私は旧友に連れられ、病院に。そのあとすぐに会長も来てくれた。

そして、先生や、家族までも駆けつけてくれた。

会長は私を支えてくれた。

泣き崩れそうになってる私を必死に慰めてくれた。

「やっと結ばれたのに…こんなの嫌~ねえ、会長…助けて…」と私は会長の腕の中で号泣した。

しばらくして…私は家に帰された。

けど…赤城のことが心配で…苦しくて…辛くて…涙しか出てこない。

そして私はショックから学校に行けなくなったー

毎日赤城の病室に通った。

けど…数日がたっても一向に目を覚まさない赤城。

涙が止まらない…。

神様…どうか、赤城を助けて下さいー

私はただ毎日そう願い続けた。

学校帰りに、会長は病室によってくれた。私の様子を伺うのと、赤城を見るために…。

会長に逢うと堪えていた涙が滝のようにあふれでてくる。

そんな私を強く抱き締めながら、

「大丈夫!!大丈夫!!隆也はお前を置いていなくなったりはしないから…!!きっと目を覚ますから…」と声をかけてくれる。

不安で苦しくて…たまらない。それでも、会長にそういってもらえると少し落ち着く。

今だけは…そばにいて…私はそう思う。

会長は私を強く抱き締めたままずっとそばにいてくれた。

そのまま卒業式の日を迎えてしまった。

私は行ける気力は残ってない…。

無事卒業式を終えた会長が来てくれた。

あの日から、今日でちょうど1週間が過ぎようとしていた。
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