3年間の好きをあなたへ…
先生との最後のまったりタイム。
いつからこんな関係になったんだっけ?
初めは告白するだけで十分だったのに、今じゃこんな風に飲み物を交わし合う仲になっている。
不思議…
だけど、それでも私は特別なんじゃない。
ただ先生はなついてくる生徒を放っておけないだけ。優しい先生のことだ。何度も告白をする私を見てさすがに哀れになったのかもしれない。
「あー美味しかった、ご馳走さま」
先生と他愛のない話をして、私は覚悟を決めてゆっくり立ち上がった。
もうすでにタイムミリットは終わりを告げる。
これで本当に最後なのだ。
この先私と先生の間に同じ未来なんて存在しない。
だから私は勇気を振り絞って最後の一言を先生に伝えようとした。
「あの……」
「なぁ、もう好きって言ってくれないの?」
「えっ?」
だけどその瞬間先生の不意打ちの言葉に遮られ、不意に固まった。
「もう、俺のこと好きじゃない?嫌いになった?」
そんな言い回しに私は先生の前で初めて目を大きく見開く。
「…せん……」
「できるならもう一度聞きたい。北條の口からちゃんと俺のことが好きだって…」