3年間の好きをあなたへ…
高校二年生の夏、いつしか先生と会話する回数が次第に増えていった。
前は私の方からばかりだったのが、最近では廊下ですれ違うと先生の方から声をかけてきてくれる。
「廊下を走るなよ」とか、「少しスカート短かすぎないか?」とか、先生の口からは決して私の告白を受け入れるものではなかったけれど、それでも私は嬉しかった。
先生が少しでも私の存在を認めてくれた気がして。
私に対してよく笑顔を向けてくれるようになったのはいつの頃だったかな?
それは柔らかい優しい笑顔。
それにまた何度もキュンと胸が撃ち抜かれて、やっぱり毎日彼を目で追ってしまう。
ああ、素敵だなって、
やっぱりかっこいいなって、
先生にもっと近付きたい。
もっと話したいよ。
だから今日もまた
「好きです…」
と、懲りずに告白してしまった。