彼女のことは俺が守る【完全版】
第二章
婚姻届とハンコ
起きたのはいつもの時間だった。習慣というのは恐ろしいと思う。
今日は土曜日で本来なら休みだけど、木曜日にシステムエラーが起きていたことにより自由出勤となっている。昨日も休んだ私は自分の仕事をするために出勤するのはここに来る前に決めていたことだった。思ったよりも身体は軽かったのは昨日の夜に寝たのは遅かったけど、よく眠れたからだろう。
頑張ろうと思える私がいた。
優斗のことがすぐに忘れられるわけでもないし、吹っ切ることも出来ないと思う。でも、前を向いて歩きたいと思った。私は何も悪いことはしていないのだからと自分に言い聞かせる。
会社に行く準備を終わらせてからリビングに行くとそこにはソファに座って寛ぐ篠崎海の姿があった。コーヒーの入ったカップを片手に新聞を読んでいる。リビングに入ってきた私を見ると昨日の夜と全く変わらない優しい微笑みを浮かべていた。
「おはようございます。昨日はありがとうございました」
「おはよう。早いね。その姿からすると仕事に行くの?」
「はい。行きます。今の時期は忙しいので休めませんから」
「そっかぁ。里桜の会社までここからだったら歩いてすぐだから、一緒にご飯を食べよう」
「用意してくれたんですか?」
「用意したって言ってもパンとサラダくらいだよ。それもコンビニで買ったものだし、俺のついでだから。さ、里桜。一緒に食べよう」
今日は土曜日で本来なら休みだけど、木曜日にシステムエラーが起きていたことにより自由出勤となっている。昨日も休んだ私は自分の仕事をするために出勤するのはここに来る前に決めていたことだった。思ったよりも身体は軽かったのは昨日の夜に寝たのは遅かったけど、よく眠れたからだろう。
頑張ろうと思える私がいた。
優斗のことがすぐに忘れられるわけでもないし、吹っ切ることも出来ないと思う。でも、前を向いて歩きたいと思った。私は何も悪いことはしていないのだからと自分に言い聞かせる。
会社に行く準備を終わらせてからリビングに行くとそこにはソファに座って寛ぐ篠崎海の姿があった。コーヒーの入ったカップを片手に新聞を読んでいる。リビングに入ってきた私を見ると昨日の夜と全く変わらない優しい微笑みを浮かべていた。
「おはようございます。昨日はありがとうございました」
「おはよう。早いね。その姿からすると仕事に行くの?」
「はい。行きます。今の時期は忙しいので休めませんから」
「そっかぁ。里桜の会社までここからだったら歩いてすぐだから、一緒にご飯を食べよう」
「用意してくれたんですか?」
「用意したって言ってもパンとサラダくらいだよ。それもコンビニで買ったものだし、俺のついでだから。さ、里桜。一緒に食べよう」