Rainy's Love.


何とか電車に乗り込んだ私
空いている席に 腰を掛ける

車内は
暖房のお陰で 心地いい暖かさだ


「ん...遥香?」


“ピロン”と鳴った携帯の通知音
表示には《遥香》と書かれている


「珍しい...どうしたんだろ」


すぐにメッセージを開くと
普段よりも楽しげな文面が広がっていた

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久しぶり!元気?

しばらく講義被らなかったから
そろそろ会えないかな~とか思って!

話したい事もあるし。
今日の夜、空いてる?

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今日の夜...確か何も無かったはず。
私は手早く返事を送信した


遥香は大学に入って1番初めに出来た親友

今では気を遣う事もなく
こうして偶に会って 談笑したり

時には相談に乗ったりもする


「まずい...時間無いんだった。」


私は携帯を閉じると
駅からまた足早に歩き始めた



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