君のいる病院。
「あのさ……望月……」














少し落ち着いた声で、榎本くんは私の名前を呼んだ。














「なに?」














何の疑いもなく榎本くんの顔を見る。










目が合った榎本くんは、


少し申し訳なさそうな顔をしていた。










「前にさ、俺……急に病室から帰ったことあったよね……」
















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