この恋を終わらせて
男は金づる
「ありがとうございましたぁ♪」

「また来てくださいね♡」

上品に手を小さく振り客をエレベーター越しに見送ると一息ついた

ふぅー…
「今日の売上はまぁまぁかな♡」

上条 舞桜(23)

六本木のクラブ 睡蓮のNo.1

「すごいですね!舞桜さんっ
今日だけで売上300は下らないですね!」

興奮気味に話すのは天木 柚羽(20)
舞桜が可愛がっている同じクラブで働く後輩だった

「あの社長舞桜さんにぞっこんですよね~」

ーありがとう でも興味ない
あたしが欲しいのはお金…
男なんかいらない
金づるにしかならないー

そう心の中で呟く舞桜だが笑顔で返した

「当たり前でしょ、こっちは仕事で笑顔振りまいてるんだから」

「もぉ、舞桜さんて本当に醒めてますよねぇ
あたしだったらあの社長なら付き合っちゃいますよ
だってぇ、経済力申し分ないし、何よりイケメンで素敵過ぎますもん
私はどストライクですっ!」
< 1 / 9 >

この作品をシェア

pagetop