そんな結婚、あるワケないじゃん!
「お前なぁ……そんな拒否んなよ!俺達付き合い始めて3ヶ月にもなるんだぜ」


いい加減慣れろよって言うか、慣れてくれよ!頼むから。


「何ヶ月経っても慣れるワケないじゃん!私、男と付き合うの、羽田が初めてなんだよ?」

「ンなことは知ってるよ!だからこうして男に慣れさせようと………イテッ!」


顎ぐいされた。しかも女に。


「外でくっ付かないでって言ってるじゃん!誰に見られてるか知らないんだよ⁉︎ 」

「早朝の公園でキスしたヤツが言うセリフかよ!」

「ぎゃー!それ言わないでっ!!あの後、私、暫く家族に白い目で見られてたんだからぁ〜!」



自宅の近所だったのがいけなかった。
隣の家のおばさんに見つかってて、母親に告げ口されたんだそうだ。


「いーじゃねぇか!おかげでこっちも付き合ってます…と挨拶できたし」


親公認。文句ねーだろ。


「あんたは良くても私は困るの!少しでも帰り遅くなったら『羽田君と一緒だったの〜?』ってニヤニヤしながら聞かれるんだよ⁉︎ 」


違う時もあるのに…だって。可愛くねーだろ、相変わらず。


「いいじゃん、『そうよ!』って威張っとけば!」

「嫌よ!それが一番困るの!!」

「何で?」

「そ、それは………」


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