アタシ、好きって言った?
トラブル
ヒロと久しぶりに一緒に走った。
いつも先頭を走りたがったたくみの替わりに、ずっと前を走っていた。
高速の手間の路肩にバイクを停めた。
「俺、離婚するんだ・・・。やっぱりドラム叩かないと俺ダメなんだよ。東京戻るよ。」
「シン、もしバンドやりたくなったら連絡くれよ。俺、お前のスクラッチ一番好きなんだ。」
「ギターのミツとベースのカズも東京戻るってさ、ずっとあいつらと話してたんだ。」
「ヒロ・・・たくみはもう・・・」
「分かってる・・・だからバンドやるんだよ。あいつの夢終わらせたくないんだ」
「じゃあ、またな」
そう言ってヒロは走り出した。
ナツに逢いたかった。
ヒロとのこと話したかった。
「逢いたいんだけど?」
そうメールした。
お昼を過ぎても夕方になっても返事は来なかった。
眠れないまま深夜になった頃メールの着信音が鳴った。
「ゴメン。今トラブっててちょっと余裕ないんだ。またね。」
不安で押し潰されそうな胸の鼓動を抑えながらメールを打った。
「どうしたの?大丈夫?」
朝まで返事はなく、仕事中も返事はなかった。
「電話しようかな?」
でも、迷惑なら・・・。
いろんな考えが頭の中を駆け巡りながらも、何も出来ずにいた。
2日経ち、仕事も手につかなくなりナツに電話した。
「はーい。お久」
変わらない声・・・
「ナツ、大丈夫?電話してゴメン・・・」
「うん。今余裕ないんだ。」
「何があったの?」
「夜の客が偶然仕事場に来てさ。バラされたくなかったらあーしろ、こーしろウルサイのよ」
「まぁ、夜のお店に伝えたからそのうち解決するよ。後ね、・・・妊娠した。」
「えっ?・・・」
「心配いらないよ、自分でなんとかするから」
「ナツ・・・俺の子?」
「違うと思う」
「えっ?じゃあ誰の・・・?」
「多分、元カレ・・・」
「まだ、会ってたの?」
「んー、たまにね。会えばしてたから」
「そっか・・・。」
「だから、落ち着くまで逢えないから。ゴメンね」
そう言って、ナツは電話を切った。
いつも先頭を走りたがったたくみの替わりに、ずっと前を走っていた。
高速の手間の路肩にバイクを停めた。
「俺、離婚するんだ・・・。やっぱりドラム叩かないと俺ダメなんだよ。東京戻るよ。」
「シン、もしバンドやりたくなったら連絡くれよ。俺、お前のスクラッチ一番好きなんだ。」
「ギターのミツとベースのカズも東京戻るってさ、ずっとあいつらと話してたんだ。」
「ヒロ・・・たくみはもう・・・」
「分かってる・・・だからバンドやるんだよ。あいつの夢終わらせたくないんだ」
「じゃあ、またな」
そう言ってヒロは走り出した。
ナツに逢いたかった。
ヒロとのこと話したかった。
「逢いたいんだけど?」
そうメールした。
お昼を過ぎても夕方になっても返事は来なかった。
眠れないまま深夜になった頃メールの着信音が鳴った。
「ゴメン。今トラブっててちょっと余裕ないんだ。またね。」
不安で押し潰されそうな胸の鼓動を抑えながらメールを打った。
「どうしたの?大丈夫?」
朝まで返事はなく、仕事中も返事はなかった。
「電話しようかな?」
でも、迷惑なら・・・。
いろんな考えが頭の中を駆け巡りながらも、何も出来ずにいた。
2日経ち、仕事も手につかなくなりナツに電話した。
「はーい。お久」
変わらない声・・・
「ナツ、大丈夫?電話してゴメン・・・」
「うん。今余裕ないんだ。」
「何があったの?」
「夜の客が偶然仕事場に来てさ。バラされたくなかったらあーしろ、こーしろウルサイのよ」
「まぁ、夜のお店に伝えたからそのうち解決するよ。後ね、・・・妊娠した。」
「えっ?・・・」
「心配いらないよ、自分でなんとかするから」
「ナツ・・・俺の子?」
「違うと思う」
「えっ?じゃあ誰の・・・?」
「多分、元カレ・・・」
「まだ、会ってたの?」
「んー、たまにね。会えばしてたから」
「そっか・・・。」
「だから、落ち着くまで逢えないから。ゴメンね」
そう言って、ナツは電話を切った。