With my boyfriend
「...ほちゃん??かほちゃん??起きたかな?熱測ろうね」
桜さんだった。
「...はい」
体温計挟まなくても熱があるのが伝わってくる。
ピピピピピピ
やっぱり。そこには38度の文字が。
「ちょっと熱あるね。先生呼んでくるから待ってて」
はぁ。これも病気のせい。
「かほちゃん?おはよう。熱あるんだって?ちょっと胸の音聞くね?...よし。ちょっと点滴しようか?」
嫌だ。私は医者になりたいけど、病院は嫌い。
注射とか痛いから。
「他に方法はないですか??」
「ない(笑)もしかして苦手??」
「だいぶです...でも頑張ります。早く元気になりたいから」
「よし。じゃあ早く終わらすね?桜さん点滴持ってきて。」
持ってくるまでの間私は涙目だった。
先生は深呼吸、深呼吸って落ち着かせてくれるけど怖かった。
「あっ桜さんありがとう!かほちゃんちょっと消毒するね。冷たいよ〜...じゃあ針刺すね?向こう向いとこうか。いくよ〜」
終わった途端涙が出たけど我慢した。
「強かったね。よく頑張った。来週からの治療はほとんど点滴だから頑張ろう!」
「はい....」