香りに誘われて
「あ・・・・閉まっちゃった」
何で・・・起きないの?
悔しくって無駄とは思ったけど寝ている男を睨んでやろうと
横を向くと何となくだが男の口角が上がっているように見えた。
錯覚?
もう一度ちらっとみたが口角は上がっていなかった。
あ~~~最悪最悪・・絶対次の駅で降りてやる。
今度は横に倒れようが何だろうが下りてやる。
間もなく次の駅の名前を告げるアナウンスが入った。
電車はゆっくりと速度を落として止まった。
するとさっきまで寝ていたはずの男が急にむくっと
起きて何を間違えたのか私の手を掴んで立ち上がると
引っ張られる様に電車を降りた。
何が起こったのか全く分からなく、頭は真っ白だった。
ようやく自分の今の状況を理解すると、腕を思い切り振りおろした
「いきなり何なんですか?」
もっと言いたい事はあったのに何をどう言えばいいのか訳がわからない。
だが男は表情を一つ変えなかった。
それどころか凄くうれしそうな顔で私を見ていた。
「やっと・・・捕まえた」
何で・・・起きないの?
悔しくって無駄とは思ったけど寝ている男を睨んでやろうと
横を向くと何となくだが男の口角が上がっているように見えた。
錯覚?
もう一度ちらっとみたが口角は上がっていなかった。
あ~~~最悪最悪・・絶対次の駅で降りてやる。
今度は横に倒れようが何だろうが下りてやる。
間もなく次の駅の名前を告げるアナウンスが入った。
電車はゆっくりと速度を落として止まった。
するとさっきまで寝ていたはずの男が急にむくっと
起きて何を間違えたのか私の手を掴んで立ち上がると
引っ張られる様に電車を降りた。
何が起こったのか全く分からなく、頭は真っ白だった。
ようやく自分の今の状況を理解すると、腕を思い切り振りおろした
「いきなり何なんですか?」
もっと言いたい事はあったのに何をどう言えばいいのか訳がわからない。
だが男は表情を一つ変えなかった。
それどころか凄くうれしそうな顔で私を見ていた。
「やっと・・・捕まえた」