香りに誘われて
「だから~ニヤニヤしないで奏楽は何かないの?」

あやが顔を近づけてきた。

「ん~~。智樹に告られた時にね、微かに香水の香りがしたの
それがさ~~なんかたまんなくてね。この人にならなにされてもいい
っておもったの。」

すると3人が一斉にキャーだのエッチ~~エロ~って騒ぎだした。

でも確かにあの時抱きしめられた私は何をされてもいいとおもった。

それが香水のせいなのかわからないけどね。


あの時の事を思い出したら何だか急に智樹に会いたくなった。

喧嘩だって本当は私の我儘が原因だった。

そう思ったら何だかいてもたってもいられなくなった。

「ごめん!急用思い出した。今日は帰る!」

私が立ちあがると

みんながニヤニヤしてる。

「はいはい。急用ね~~」

「智樹君によろしくね。」

この3人には隠し事はできないわ

「ちょっと仲直りしてくるよ」

すると芹奈がニヤッと笑った。

「ほどほどにね・・・」
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