strange
ribbon
「3人が同じクラスなんて、今年は楽しい1年になるね」

なんて、はしゃぎながら教室に入ると黒板に席順が書かれてあった。


「あ、私は中庭側だわ」

彩菜ちゃんがさっさと席についた。


その2つ後ろが私の席。

窓際の席はよく陽が当たる。


去年は…

思い出そうとすると、必ず白くかかるモヤに、私は頭を軽く振った。

周りの視線がふと気になった。

なんだか、私…みんなに見られてる気がするんだけど。


自意識過剰なのかしら。


「ちょっと見てよ」

気づくと彩菜ちゃんが隣に来ていた。


「晶乃、一番前のど真ん中!」

笑う私達を恨めしそうに見る晶乃ちゃん。

「いつでも変わってあげるよ」

そう言った時、

「なんだ?不満なのか?」

先生が教室に入ってきた。
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