strange
「やった!」

って叫んで、ギュッて抱きしめてくれる慧の腕の強さに、なんだか生きる力を感じて胸が熱くなった。


私は一人では生きられない。

たくさんの人に支えられて生きてる。

そのことが痛いほどわかった。

だから、私も人に優しくできる人間でいたい。

偽善だとかいう人もいるけれど、私は人からの優しさに救われた。

たくさんの優しさをもらって、またひとつ大切なことがわかった。


家族、友人、恋人…

周りにいる人に笑ってて欲しい。

この気持ちが、優しさの原点なのかもしれない。

そんなことを、慧の無邪気な笑顔を見ながら思った…

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