OUTLOW 〜能天気少女の裏の顔〜
隼「あのな、すみれ。」
す「んー?」
急に言いにくそうに黙る隼人。
す「なに??」
隼「実はさっき、お前の親父さんから連絡があって…家に帰ってこいってさ。」
す「はぁ?」
なんでお父さんが今更?
実を言うとお父さんは警視庁の人。
だから数少ない、桜の存在を知ってる人間だ。
だけど…お父さんと関わる事なんてない。あんな親父、こっちから願い下げだ。
お母さんを奪ったあの人だけは…絶対に許さない。
す「……依頼かな?」
隼「さぁな、でも行きたくねぇなら行くなよ?傷付くのはお前だろ?」
す「そんなことないよ。
もう慣れっこだもん。」
仕方ないか、行っておこう。
依頼なら受けなきゃだしなぁ。
す「心配しないで、行ってくる!」
隼人にだけは心配かけたくないもん
だから出来るだけ平気な顔をして。
手を振ると稽古場をでた。