あめこい。


無事に(?)名前を言ったところで再び現れた沈黙の中でダンボールを剥がす音、本を並べる音だけが響き渡る





「そろそろ俺帰るけど」

山ほどあったダンボールの塊の5分の1くらいがなくなった頃に帰るという琉衣くん



「…うん、ばいばい」

返事をして手元の本に向き直る




「…あんた帰んないの?」




「帰るよ?」

…心配、してくれてるのかな、




< 27 / 28 >

この作品をシェア

pagetop