ボットウーマン!
「はい、みんな静かにーー。」
ここは幼稚園か。そんな錯覚に陥りながらセブンティーン相手に優しく対応する。
「一年間、二年七組を担任を受け持つことになりました、日下部 明莉です。よろしくお願いします。」
簡単に挨拶すると拍手が起こる。ここの生徒はバラエティ番組を作るように笑のための段取りを踏むのは上手い。
「先生!自己紹介して下さい!」
「えー、分かった。教科は国語と古典を担当してます。趣味は読書で…」
「彼氏はー?」
「いません!」
ぴしゃりと遮ると、
「本当は?本当は?」
と探りを入れる。ここまではこの年代のノリのお決まり。
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