ボットウーマン!
お母さんじゃありませんゼリフは面倒なので極力言わないという、まりんと私の約束がある。
「あぁ、あそこは木造でしたよね。火の回りが早そうですね。」
「その通り。二階が燃えちゃって、下の階も水浸し。あのアパートは古いし建て直しかねぇ。でもケガ人いなかったみたいよ。それだけが救いねぇ。」
「それは運がよかったですね。私も最上階だから火の始末は気をつけないと。」
おばさんと軽く挨拶をして別れ、まりんの手をひく。
家に着くとまりんはベットに飛び乗りスマホを取り出した。
「まりん手ぐらい洗いなよー。」
しぶしぶまりんが手を洗うとまたスマホに熱中している。
< 22 / 36 >

この作品をシェア

pagetop