ボットウーマン!
明莉は仕事用の鞄から今日のテストを取り出すと採点に取り掛かった。明日までに二百人以上の国語の回答を採点しなくてはならない。
髪を適当に束ねてメガネをかけると、赤ペンをもって採点していく。今回はマークシートだから助かる。機械が採点できない漢字の部分だけ見ればいいのだ。
どれくらい仕事をしていたのだろう、玄関チャイムが鳴って我にもどった。由香がまりんを迎えにきたのだ。もうそんな時間!と驚きながら、回答用紙も残す所三枚になっていた。
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