カツカレーよりもあなたが好き
メッツ・グレープフルーツ
日に日に増してくる。
この気持ちはきっと恋って呼んでいいんだと思う…
たぶんこれが好き!!!!
どかーーーん
痛っああああああああああ!!!!!
みすった!ぼーっとしてて先輩のスパイクあたった!
「おい、ぼけっとしすぎだぞ高野」
「あっすいません、コーチ、、、」
「ちゃんと練習しろ!基礎がなってないんだお前は!そんなんだったら一生試合にでれないぞー」
「はっはい!練習します!」
く〜コーチに怒られちゃった...
そうだね、部活の時くらい恋愛は忘れなきゃ!部活は部活、恋は恋。
といっても真田くんも男ばれだからコート隣で見てしまうじゃあないかぁ!!
そんなこんなで時間はあっというまに過ぎた。
あたしは、いつもの日課となってしまった、
「部活の後のメッツのグレープフルーズジュース」を
買いに食堂前の自販機に行った。
「あ~あ…今日も全然だめだったなぁ。
あたし、バレー部入って良かったのかなあ?」
そういえば私が女子バレー部の入ったのはこの少ないわたしの全情報網を駆使して真田くんが男子バレー部に入ると聞いたから!まぁ運動不足も兼ねてやってみようと思ったわけだが。
やっぱり生半可な気持ちで部活はやるもんじゃないなぁ、ついていけないかも。はぁ、、。
チャリン。
小銭を入れる。
ボタンを押す。
ジュースがでる。。。。
ジュースを飲む…
甘い…
そして…
少しだけ酸っぱい…
あたしバレー初めて良かったのかな。
だめだめ、こんなこと考えてる暇あったら練習しよ!
おし、まずはアンダーのフォーム!!!!
えっとー、もうちょっと膝をまげて、腕をぴんとはる!
あたしは窓ガラスを使って自分のフォームを確認した。
もうちょい顎を下げて、かかとを上げる…!!
それからあ…
「それから、肘が曲がってしまうのは無意識のうちに
ボールを飛ばそうと腕を振ってしまうからだと思う。
腕はあくまでも当てるだけ。
脇を締めれば自然と肘も固定されて伸びる。」
「えっ?」
「アンダーの重要な部分はそこだよ、やってみな」
窓ガラスに映ったのはあたしとそれとあたしの背後にある影、
まぎれもなく真田君だ。
窓ガラス越しに目を見た。
向こうもあたしを見た。
「やってみなそしたらすぐうまくなるよ、頑張れ、悩まないでさ」
「え…うん。ありがとう!
なんだっけ?脇締めんだっけ?それでー、腕は当てるだけ」
「そうそう!」
「うん!分かったやってみる!」
こうしてあたしと真田君はずっとアンダーのフォームの確認を
二人で一緒にしてた、すごい優しく教えてくれて嬉しかったなぁ。
夢みたい。。。。
この時間が一生続けばいいのになぁ
「こらーーーーーーーーーっそこの二人!
今何時だと思ってる!!!!もう6時45分だぞ!
はやく帰れ~!!!!!!!」
「えっ!?まじで!すっすいません~~~」
「走って高野!」
「うっうん!!!!!」
やばっもう下校時間とっくにすぎてたあ!
ちょっと酔いしれすぎて時間の経過に気付かなかったんだ、、
「はぁ……はぁ、はーーーーーー…疲れた」
あたしらはやっと自転車に乗り、校門を出た。
外はすっかり夕焼けが消え月が暗闇の中を照らしていた。
「ゴメンね、今日はどうもありがとーございました♪」
「ううん、いいよ。高野ももっとバレーがんバレー」
「ふふっしょうもない!笑」
「あっ、あと高野、これ忘れてたよ、はい、ジュース。」
「あ、ごめんありがとう。すっかり忘れてた〜
なんかいろいろありがとう。じゃあまた明日ね」
「おう、また明日!」
そうやって真田君が自転車に乗って、ちょうど走り出した時
彼がこっちを振り向いて叫んだ。
車の音にかき消されてあまり良く聞こえなかったけれど。
「ごめん、そのメッツのグレープフルーツちょっと飲んだ!!
俺めっちゃ喉渇いてたから〜〜〜(笑)ごめんな、んじゃ!」
そういって自転車の影は曲がり角に消えてった。
「まじで…」
真田くん、飲んだの?
えぇ…じゃああたしこの後飲んだらなんかだめじゃんねぇ…
でもちょっとだけ、ならいいよね?
今夜の月は丁度満月の半分しかない。
まるでこの☆いっぱいの夜の空を半分こしてるみたい
あたしとあの人も、このジュースを半分こ…なんてね(笑)
これから楽しさも辛さも悲しさも、嬉しさも全部全部
半分ずつ分け合えたらな…
そんな関係に、いつかなったら………なぁ。
そんなことを考えて、あたしはもう一度ジュースを飲んだ。
甘い…
そして…
少しだけ酸っぱい…
きっとこれが恋の味…
半月が光る夜空の下、半分残ったジュースの味が
いつもよりも深くこの胸を満たした
あの人が残した空気を感じながらあたしはもう一度強く願っていたのでした。。。。
この気持ちはきっと恋って呼んでいいんだと思う…
たぶんこれが好き!!!!
どかーーーん
痛っああああああああああ!!!!!
みすった!ぼーっとしてて先輩のスパイクあたった!
「おい、ぼけっとしすぎだぞ高野」
「あっすいません、コーチ、、、」
「ちゃんと練習しろ!基礎がなってないんだお前は!そんなんだったら一生試合にでれないぞー」
「はっはい!練習します!」
く〜コーチに怒られちゃった...
そうだね、部活の時くらい恋愛は忘れなきゃ!部活は部活、恋は恋。
といっても真田くんも男ばれだからコート隣で見てしまうじゃあないかぁ!!
そんなこんなで時間はあっというまに過ぎた。
あたしは、いつもの日課となってしまった、
「部活の後のメッツのグレープフルーズジュース」を
買いに食堂前の自販機に行った。
「あ~あ…今日も全然だめだったなぁ。
あたし、バレー部入って良かったのかなあ?」
そういえば私が女子バレー部の入ったのはこの少ないわたしの全情報網を駆使して真田くんが男子バレー部に入ると聞いたから!まぁ運動不足も兼ねてやってみようと思ったわけだが。
やっぱり生半可な気持ちで部活はやるもんじゃないなぁ、ついていけないかも。はぁ、、。
チャリン。
小銭を入れる。
ボタンを押す。
ジュースがでる。。。。
ジュースを飲む…
甘い…
そして…
少しだけ酸っぱい…
あたしバレー初めて良かったのかな。
だめだめ、こんなこと考えてる暇あったら練習しよ!
おし、まずはアンダーのフォーム!!!!
えっとー、もうちょっと膝をまげて、腕をぴんとはる!
あたしは窓ガラスを使って自分のフォームを確認した。
もうちょい顎を下げて、かかとを上げる…!!
それからあ…
「それから、肘が曲がってしまうのは無意識のうちに
ボールを飛ばそうと腕を振ってしまうからだと思う。
腕はあくまでも当てるだけ。
脇を締めれば自然と肘も固定されて伸びる。」
「えっ?」
「アンダーの重要な部分はそこだよ、やってみな」
窓ガラスに映ったのはあたしとそれとあたしの背後にある影、
まぎれもなく真田君だ。
窓ガラス越しに目を見た。
向こうもあたしを見た。
「やってみなそしたらすぐうまくなるよ、頑張れ、悩まないでさ」
「え…うん。ありがとう!
なんだっけ?脇締めんだっけ?それでー、腕は当てるだけ」
「そうそう!」
「うん!分かったやってみる!」
こうしてあたしと真田君はずっとアンダーのフォームの確認を
二人で一緒にしてた、すごい優しく教えてくれて嬉しかったなぁ。
夢みたい。。。。
この時間が一生続けばいいのになぁ
「こらーーーーーーーーーっそこの二人!
今何時だと思ってる!!!!もう6時45分だぞ!
はやく帰れ~!!!!!!!」
「えっ!?まじで!すっすいません~~~」
「走って高野!」
「うっうん!!!!!」
やばっもう下校時間とっくにすぎてたあ!
ちょっと酔いしれすぎて時間の経過に気付かなかったんだ、、
「はぁ……はぁ、はーーーーーー…疲れた」
あたしらはやっと自転車に乗り、校門を出た。
外はすっかり夕焼けが消え月が暗闇の中を照らしていた。
「ゴメンね、今日はどうもありがとーございました♪」
「ううん、いいよ。高野ももっとバレーがんバレー」
「ふふっしょうもない!笑」
「あっ、あと高野、これ忘れてたよ、はい、ジュース。」
「あ、ごめんありがとう。すっかり忘れてた〜
なんかいろいろありがとう。じゃあまた明日ね」
「おう、また明日!」
そうやって真田君が自転車に乗って、ちょうど走り出した時
彼がこっちを振り向いて叫んだ。
車の音にかき消されてあまり良く聞こえなかったけれど。
「ごめん、そのメッツのグレープフルーツちょっと飲んだ!!
俺めっちゃ喉渇いてたから〜〜〜(笑)ごめんな、んじゃ!」
そういって自転車の影は曲がり角に消えてった。
「まじで…」
真田くん、飲んだの?
えぇ…じゃああたしこの後飲んだらなんかだめじゃんねぇ…
でもちょっとだけ、ならいいよね?
今夜の月は丁度満月の半分しかない。
まるでこの☆いっぱいの夜の空を半分こしてるみたい
あたしとあの人も、このジュースを半分こ…なんてね(笑)
これから楽しさも辛さも悲しさも、嬉しさも全部全部
半分ずつ分け合えたらな…
そんな関係に、いつかなったら………なぁ。
そんなことを考えて、あたしはもう一度ジュースを飲んだ。
甘い…
そして…
少しだけ酸っぱい…
きっとこれが恋の味…
半月が光る夜空の下、半分残ったジュースの味が
いつもよりも深くこの胸を満たした
あの人が残した空気を感じながらあたしはもう一度強く願っていたのでした。。。。