先生は私の旦那様
旅行の準備は昨日のうちに終わらせてあったので朝食を済ませると余裕を持って家を出ることが出来た。
外に出ると気持ちの良い天気。
昨日の天気予報でも今週末は降水確率ゼロ%と言っていったとうり雲ひとつ無い晴天だ。
たぶん今日も暑くなるだろう。間違いなく。
碧の家は坂を上った丘の上にある可愛らしいピンクのお家でお花が沢山植えられている。
碧はいつも「お母さんの好みだから」と、言っているが、本当は碧も気に入っていると思う。
私が初めて遊びに来た時「お花も沢山咲いていて可愛いお家だね羨ましい」と言った時、碧は嬉しそうにしていた。
今年も朝顔や向日葵、たくさんの花が咲いて庭の入り口に植えられている白い大輪な花を咲かせるテッセンは私も大好きな花でこの時期、碧の家に遊びに来るのが楽しみなのだ。
碧の家に予定より20分も早く到着すると玄関前にはすでに碧と尚樹が待っていた。
「おはよう。お待たせ! って言うかふたりとも早くない? 予定より20分も早く着いたのに…いつから待ってるの?」
「稀美果、聞いてよ!尚樹の馬鹿、興奮して寝れなかったらしくって6時前からうちの玄関前に居たんだよ!って言うか寝てたんだよ!新聞を取りに出たお母さんびっくりしてたよ。お陰で私も早く起こされてさ、迷惑だ!って言うの!」
よその家の前で寝てたなんて呆れて言葉が出てこないよ…
新聞配達の人はどんな顔をして新聞をポストに入れたのだろう?
警察を呼ばれなくてホント良かったよ…
もし新聞配達の人や近所の人が警察を呼んでいたら旅行どころじゃ無かったよ。本当に良かったと胸を撫で下ろした。
「仕方ないだろ!? もし起きれなかったらどうしよって思ったら寝れなくなって、だったら朝まで起きてれば良いじゃん! って思ってさ。親父が起きるの待って5時に送ってもらったんだ。ここに居りさえするば置いてきぼりにはならないじゃん! 俺賢くね?」と、尚樹は言うと右手でVサインをしている。
私と碧は呆れて言葉が出ない。直寿は笑いを堪えて居るようで肩が揺れている。
直寿は肩を震わせながらも「荷物はここに入れてくれ」とトランクを開ける。
私達がそんなやり取りをしていると玄関戸が開き碧のお母さんが出て来た。
直寿は簡単に挨拶をすると碧のお母さんは
「稀美果ちゃんのご親戚の方ね? 娘をよろしくお願いします。」
と頭を下げられ直寿はどんな顔をして良いのか少し困って居るようだった。
夏休み前の三者懇談で担任である直寿に会っているはずなのだが眼鏡を外している事と碧がお母さんに『稀美果の親戚のお兄さんに連れて行ってもらう』と話していたので何も気づかなかったようだ。
外に出ると気持ちの良い天気。
昨日の天気予報でも今週末は降水確率ゼロ%と言っていったとうり雲ひとつ無い晴天だ。
たぶん今日も暑くなるだろう。間違いなく。
碧の家は坂を上った丘の上にある可愛らしいピンクのお家でお花が沢山植えられている。
碧はいつも「お母さんの好みだから」と、言っているが、本当は碧も気に入っていると思う。
私が初めて遊びに来た時「お花も沢山咲いていて可愛いお家だね羨ましい」と言った時、碧は嬉しそうにしていた。
今年も朝顔や向日葵、たくさんの花が咲いて庭の入り口に植えられている白い大輪な花を咲かせるテッセンは私も大好きな花でこの時期、碧の家に遊びに来るのが楽しみなのだ。
碧の家に予定より20分も早く到着すると玄関前にはすでに碧と尚樹が待っていた。
「おはよう。お待たせ! って言うかふたりとも早くない? 予定より20分も早く着いたのに…いつから待ってるの?」
「稀美果、聞いてよ!尚樹の馬鹿、興奮して寝れなかったらしくって6時前からうちの玄関前に居たんだよ!って言うか寝てたんだよ!新聞を取りに出たお母さんびっくりしてたよ。お陰で私も早く起こされてさ、迷惑だ!って言うの!」
よその家の前で寝てたなんて呆れて言葉が出てこないよ…
新聞配達の人はどんな顔をして新聞をポストに入れたのだろう?
警察を呼ばれなくてホント良かったよ…
もし新聞配達の人や近所の人が警察を呼んでいたら旅行どころじゃ無かったよ。本当に良かったと胸を撫で下ろした。
「仕方ないだろ!? もし起きれなかったらどうしよって思ったら寝れなくなって、だったら朝まで起きてれば良いじゃん! って思ってさ。親父が起きるの待って5時に送ってもらったんだ。ここに居りさえするば置いてきぼりにはならないじゃん! 俺賢くね?」と、尚樹は言うと右手でVサインをしている。
私と碧は呆れて言葉が出ない。直寿は笑いを堪えて居るようで肩が揺れている。
直寿は肩を震わせながらも「荷物はここに入れてくれ」とトランクを開ける。
私達がそんなやり取りをしていると玄関戸が開き碧のお母さんが出て来た。
直寿は簡単に挨拶をすると碧のお母さんは
「稀美果ちゃんのご親戚の方ね? 娘をよろしくお願いします。」
と頭を下げられ直寿はどんな顔をして良いのか少し困って居るようだった。
夏休み前の三者懇談で担任である直寿に会っているはずなのだが眼鏡を外している事と碧がお母さんに『稀美果の親戚のお兄さんに連れて行ってもらう』と話していたので何も気づかなかったようだ。