先生は私の旦那様
やっぱり夏は暑い。暑いなか遊ぶのも普段より疲れる気がする。


「直寿。一通り遊んだしホテルに戻って部屋でゆっくりしない?」

「そうするか?」


私達は部屋に戻り汗をかいたからと互いの部屋でシャワーを浴び、私は直寿の部屋へ向かった。

部屋に入ると窓際に置いてある椅子に直寿は座り、そして私を横向きに膝の上に座らせる。

私は、直寿の首に腕を回し微笑み

「直寿。有難うね。」

「ん?」

「碧や尚樹を連れて来てくれて有難う。高校生最後の夏休みにいい思い出が出来たよ。いい旦那さんで私は幸せだよ」

「可愛い奥さんが喜んでくれたなら俺も嬉しいよ!でもせっかくだから奥さんからのご褒美を貰おうかな?」

ご褒美?… 直寿はどんなご褒美が良いんだろう?

すると直寿は口をタコのように尖らせて見せる。

稀美果はクスクスと笑い。

タコのように尖らせた唇にチュッとリップ音を立てる。


「ん?こらだけ?ご褒美にしては足りないな」
と直寿は少し拗ねてみせる。

「じゃーどうしたら良いの?直寿やって見せて」

稀美果は少し首を傾げて言う。

「うちの奥さんはおねだり上手だな?」

直寿の唇が稀美果の唇に触れ、啄むキスをしてくれる。そして直寿の手が稀美果の背中と後頭部を抑え逃さないという様に熱いキスへと変わる。
苦しくなり少し開けた隙間から直斗の舌が入り口腔内を弄り稀美果の舌を絡め吸い取る。
稀美果も直寿に応え直斗の口腔内を弄り舌を絡める。
唇を離す直寿は稀美果の唇を親指の腹でなぞると

「いつの間にこんなキスが出来るようになったんだ?」と口角を上げて笑る。

稀美果は頬を赤らめ瞳を潤ませ「直寿が教えたんでしょ?」と言う。





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