先生は私の旦那様
「稀美果、お昼何処で食べる?」

午前中の授業は終わりお昼休みになっている事を親友の碧に声を掛けられて気が付いた。
彼女は親友の上島碧(うえしまみどり)1年の時に同じクラスになり席が前後だったのもあり仲良くなった。今はクラスは違うがお昼をいつも一緒に食べている。
今日もこうして声をかけに来てくれたのだ。


あっお弁当ないんだった… お金も持って無いしどうしよう? 仕方ないお祖母様に借りて来よう。


「碧、先に食堂行ってて直ぐに行くから!」


稀美果は学園長室へと向かった。
学園長室のドアをノックし部屋に入るとお祖母様は優しい眼差しを向けてくれる。


「稀美果どうしたの?食事は済んだの?」

「お祖母様お金が無くて食事が食べれないの…」

「仕方ないわね、今日だけよ。」とお金を出してくれた。

「ねぇお祖母様、私の貯金通帳はお母様が持っていてくれてるのよね?」

「いいえ、あなたの物はみんな直寿さんに預けてあるわよ。なにかほしい物があったらこれからは直寿さんに言いなさいね。」


えー嘘でしょう……
明日から昼食はどうするのよ? あの人からお金を貰うなんて嫌だ! あっそうだ八重さんにお弁当頼んでみよう。


午後の授業も終わり下校となった。


「稀美果、バイバイまた明日!」

「うん!碧、明日ねバイバイ。」


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