先生は私の旦那様
「稀美果、ご機嫌だな?」

「うん!ご機嫌だよ!直寿とデートなんて初めてだから…楽しくて」


高速を走り途中何度かSAで食事をし休憩を取りながら目的地に到着。


「遊園地?!」


着いた所は三重県長島、木で作られているジェットコースターが有名の遊園地だった。


「ディズニーランドの方が近いけど生徒や保護者に会う確率多いからなここまで来れば会う事はまずないだろ?」

直寿はそう言うと「行こう!」と手を繋いでくれた。


程なくして…


「直寿、大丈夫?顔色悪いよ」

「少し休ませてくれ……」


ほんの30分ほど前…
絶叫系が苦手な直寿は

『稀美果、乗ってきて良いぞ!俺はここで待ってるから』

『えーせっかくのデートなのに……1人で乗るのなんてやだ!直寿乗ろうよ!』


稀美果にせがまれ直寿は渋々人気のジェットコースターに乗ったのだが、降りた時には顔色悪く稀美果に支えられて近くのベンチまで来たのだ。


「ごめんね…まさか直寿がここまでとは知らなかったから…本当にごめんね……」

「俺、ホント格好悪いな…稀美果がっかりしたよな…」


ベンチで稀美果に膝枕をしてもらい直寿は横になっていた。
直寿は情けないところを稀美果に見せてしまい落ち込んでいたのだ。


「そんな事ないよ! イケメンで背も高くて何でも出来る完璧な人より何か1つでも苦手なものがある方が人間らしいじゃん! それに私の知らなかった直寿の事がまた1つ分かって私は嬉しいよ! こんな弱ってる直寿も大好き!」

「稀美果…」

すると直寿の手が稀美果の後頭部に伸びてきて引き寄せられ唇が重なる。









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