先生は私の旦那様

「お姫様交代かー？ でもティアラが無くても稀美果は俺のお姫様だけどな！ ではお姫様そろそろお食事のお時間ですので参りましょうか？」と言い。

直寿は微笑んで右手を稀美果の前に差し出す。

稀美果は「はい！ 王子様お伴致します」と直寿の手に左手を置いて微笑む。

私達は遊園地に隣接するアウトレット施設の中に移動したが、お昼どきとあって何処のお店もいっぱいだったがたまたま席が空いていたフードコートで食事をする事にした。

食事を済ませると少し見て回ろうか？ と、アウトレットのお店を見て回る事にした。

雑貨や洋服、ふたりでショッピングした事も無いので嬉しくて仕方ない。


「稀美果、これなんかどうだ着てみろよ！」

直寿の持っているのはレモンイエローのワンピースで胸元にレースのあしらわれた上品なワンピースだった。

「ぅわー素敵！でも私に似合うかな？」


稀美果は試着を躊躇していると店員さんに

「是非試着なさってみて下さい」とフィッティングルームを案内された。


稀美果は試着し鏡に映る自分を見て

「似合わなくもないかな？」と呟いく。


稀美果はそっとフィッティングルームの扉を開けると扉の前で直寿が待っていた。


「………」直寿は目を丸くして立ち尽くす。


何も言わない直寿にがっかりした稀美果は

「やっぱり…似合わない…よね？…」とフィッティングルームの扉を閉めようとした。


「稀美果。違う、違う！凄く似合ってる！」と直寿は慌てて言う。


稀美果は「ホント？」と心配そうに聞くと

直寿に「あぁ可愛いよ！」と言われ頬を赤く染める。