先生は私の旦那様
翌朝、目を覚ますと隣にいる直寿と目が合った。



「おはよう。直寿起きてたんだね?」



「あぁさっきから理性を保とうと必死に戦ってた。早く胸元を閉じてくれるかな?」と直寿は眉を下げた。



稀美果はいつもパジャマで寝ているから直寿が何を言っているのかと自分の姿を確認すると浴衣の胸元がはだけていた。



「キャー!」稀美果が思わず悲鳴を上げ胸元を慌てて直すと直寿は笑って「着替えて朝食に行こうか」と言った。



稀美果は昨日直寿に買って貰ったワンピースに着替えると「似合うよ」と直寿は眩しいくらいの笑顔を向けてくれ「ありがとう」と稀美果は頬を染める。



ふたりは手を繋いで朝食会場のレストランに向かった。



食事を済ませると売店でおみやげを買い帰り支度をする。



「稀美果この後水族館に寄って行こうか?」



「えっ?本当?!まだ帰らなくていいの?」



稀美果は瞳を輝かせ喜ぶ。



そんな稀美果を見て直寿も「あぁもう少し楽しんて帰ろう!」と微笑む。



着いた所は名古屋港水族館

やっぱり水族館はデートスポットらしくカップルが多い。

勿論家族連れも多いがカップルの手を繋いでいる人達や彼氏に肩を抱かれたり、彼女が彼氏の腕に甘えるように腕を組んでいる姿が目につく。



稀美果が繋いで居た手を離すと直寿は「ん?どうした?」と首を傾げる。



稀美果は「こうしてみたいの!」と直寿に甘える様に腕を組んだ。



すると直寿は「そうか」と微笑んで稀美果の唇にチュッとキスを落とした。



水族館は南館と北館があり、南館は南極への旅がテーマになっていて、北館はバンドウイルカやベルーガがみられる。

可愛いペンギンのお散歩も見れて稀美果は大喜びだった。



「稀美果、イルカのショーが始まるみたいだよ!見るだろ?」 「勿論!」とふたりはイルカショーの行われるメインプールへと向かった。



「凄い!直寿見た?凄いね!あんなに高くジャンプ出来るんだね?」



イルカがジャンプする度に稀美果は歓声を上げる。



イルカのパフォーマンス中は大きなモニターにイルカの水中での様子やジャンプのリプレイが写されていた。



イルカのショーの他にもアシカのショーを見てアシカがアッカンベーとすると稀美果も「アッカンベー」と真似をして楽しんでいた。


そんな楽しそうな稀美果を見て「また来ような」と直寿は微笑んでくれる。







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