先生は私の旦那様
昨夜、直寿の帰りは遅かったようで直寿が帰ってきた時には稀美果はもう寝ていた。
直寿は稀美果と話をしたかったようでいつもより速く起きて来た。
だが…
「稀美果、おはよう、はな…」
「おはよう…食事の用意して有るから食べてね…いってきます」
稀美果は直寿を避けるように出掛けてしまった。
お昼になると稀美果は放送室へ急いだ。
お昼の時間を利用して学校行事の連絡事項や放送部が企画した音楽などを流している。
今月からは先月アンケートを取った《心に残る音楽》を流す事になっている。
今日は稀美果の当番の日なのだ。
稀美果はアンケートにあった幾つかの曲を編集したディスクをセットしそして放送を始める。
「皆さんこんにちは。梅雨に入り気持ちまで沈んでませんか?そんな皆さんに今月からは心に残る曲をお送りして行きます。まずはMr.Childrenから、抱きしめたい、旅人、ランニングハイ、そしてfanfareです」
スイッチを切り替え曲を流す。
曲が流れている間に食事をしようと稀美果はお弁当を広げる。
お弁当に入っている卵焼きを見て溜息をつく。
ハァ…好きだって言ってくれた卵焼き…
どうして素直になれないのかな…
こんなに彼が好きなのに…
彼の気持ちも分かっている筈なのに…
でも…どうしたら良いのか分からない…
なお……本当に好きなんだよ…
その時突然開いた扉、稀美果は驚いて振り向くと直寿が慌てて入って来て稀美果の口を手で塞ぐ。
「…んっ!…んっ!…んっんっ!…」
カチッ!スイッチの音
直寿は何かのスイッチを触った。
そして手は離された。
「もうー突然なに!?」稀美果は突然の直寿の行動に怒りを表す。
直寿はひとつ大きな溜息を付いて話しだす。
「稀美果の独り言が漏れてた!」
えっ!スイッチ切り替えたはずなのに…
まさか…今の独り言全部流れたの?…嘘…
「稀美果が怒ってる事、今夜ちゃんと話そうな!」
直寿は微苦笑して稀美果の頭をポンポンとして「ごめんな」と言って放送室を出て行った。
直寿は稀美果と話をしたかったようでいつもより速く起きて来た。
だが…
「稀美果、おはよう、はな…」
「おはよう…食事の用意して有るから食べてね…いってきます」
稀美果は直寿を避けるように出掛けてしまった。
お昼になると稀美果は放送室へ急いだ。
お昼の時間を利用して学校行事の連絡事項や放送部が企画した音楽などを流している。
今月からは先月アンケートを取った《心に残る音楽》を流す事になっている。
今日は稀美果の当番の日なのだ。
稀美果はアンケートにあった幾つかの曲を編集したディスクをセットしそして放送を始める。
「皆さんこんにちは。梅雨に入り気持ちまで沈んでませんか?そんな皆さんに今月からは心に残る曲をお送りして行きます。まずはMr.Childrenから、抱きしめたい、旅人、ランニングハイ、そしてfanfareです」
スイッチを切り替え曲を流す。
曲が流れている間に食事をしようと稀美果はお弁当を広げる。
お弁当に入っている卵焼きを見て溜息をつく。
ハァ…好きだって言ってくれた卵焼き…
どうして素直になれないのかな…
こんなに彼が好きなのに…
彼の気持ちも分かっている筈なのに…
でも…どうしたら良いのか分からない…
なお……本当に好きなんだよ…
その時突然開いた扉、稀美果は驚いて振り向くと直寿が慌てて入って来て稀美果の口を手で塞ぐ。
「…んっ!…んっ!…んっんっ!…」
カチッ!スイッチの音
直寿は何かのスイッチを触った。
そして手は離された。
「もうー突然なに!?」稀美果は突然の直寿の行動に怒りを表す。
直寿はひとつ大きな溜息を付いて話しだす。
「稀美果の独り言が漏れてた!」
えっ!スイッチ切り替えたはずなのに…
まさか…今の独り言全部流れたの?…嘘…
「稀美果が怒ってる事、今夜ちゃんと話そうな!」
直寿は微苦笑して稀美果の頭をポンポンとして「ごめんな」と言って放送室を出て行った。