先生は私の旦那様
サインをするとこの先どうなるのか考えると不安になり疲れがどっと出て来てしまった。今日は一刻も早く身も心も休めたい。


「あの…私、疲れたので……」

「なに?添い寝してほしいの?」直寿は右広角を上げて言う。

「ち、違います!先にお風呂に入りますので覗かないでくださいね!!」


稀美果はそう言いリビングの扉を開け廊下に出ようとした時…


「ガキの裸に興味ない!」と直寿に鼻で笑われた。

「……これでも…」


『これでもDカップはある!』と言いたかったが止めた。
どうせまた馬鹿にされるのが分かったからだ。


「これでも…なに?」

「何でも無いです!!」


稀美果は2階に上がり3つ有るドアの1つを開けた。
そこは大きな書斎机と椅子、3人掛けのソファー書棚には沢山の本が置いてあった。ここは直寿の書斎のようだった。
そして2つ目のドアを開けるとそこは寝室でキングサイズのベットとドレッサーそれから二人がけのソファーとテーブル、今まで稀美果が使っていた勉強机と椅子が置いてある。
クローゼットには稀美果の洋服なども全て運び込まれていた。


「私のベットこんなに大きいの? ベットも前ので良かったのに…」


そして3つめの扉を開けるとそこはバスルームに繋がるパウダールームだった。


ちょっと待って?… ベットが1つしかなかったよ?……
それって…………


「えっー!!!!!」





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