この手で、あなたを

「み、『見えるのか?』って―…。見えてるよ、あ、当たり前でしょ。どうしてそんなことを聞くの」

 私は無表情で静かに話した。

「私は死神だ。あなたはもうすぐ死を迎えるから、迎えに来た。だが手違いで、少し早く人間界に来てしまったようだ」

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