この手で、あなたを

 だが少女は落ち着いており、諦めたような表情になり「やっぱり」と呟いた。

 予想外の反応に、私の焦りが募る。

「あたしは末期のガンなの。もう長くないの。迎えが来たのね」

< 7 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop