変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
6.
策士 VS 熱い男
冷蔵庫を開けて、しまったと思った。
今日は金曜日で、家に食材がほとんどなかった。
出前は、二人分じゃないと頼めない。
コンビニへ行こう。ここから歩いて2分……今の私の足だと、何分かかるかな。
何も食べないのは、さすがに無理だ。
手提げを持ち、立ち上がる。
ピンポーーン
1階のエントランスからだ。
モニター画面を見て固まる。
「矢野さん……」
エントランスのドアを解錠した。
玄関のドアを開け、顔を出すと、矢野さんが、ちょうどエレベーターから降りたところだった。
「矢野さん…」
「美咲、食べ物を持って来たよ」
はいっ…と手提げを渡される。
「えっ…?」
「その足じゃ、キッチンに立つの辛いだろう。入れ物は、返さなくていいから。じゃあな」
ヒラヒラと手を振り、矢野さんは帰って行った。
今日は金曜日で、家に食材がほとんどなかった。
出前は、二人分じゃないと頼めない。
コンビニへ行こう。ここから歩いて2分……今の私の足だと、何分かかるかな。
何も食べないのは、さすがに無理だ。
手提げを持ち、立ち上がる。
ピンポーーン
1階のエントランスからだ。
モニター画面を見て固まる。
「矢野さん……」
エントランスのドアを解錠した。
玄関のドアを開け、顔を出すと、矢野さんが、ちょうどエレベーターから降りたところだった。
「矢野さん…」
「美咲、食べ物を持って来たよ」
はいっ…と手提げを渡される。
「えっ…?」
「その足じゃ、キッチンに立つの辛いだろう。入れ物は、返さなくていいから。じゃあな」
ヒラヒラと手を振り、矢野さんは帰って行った。