変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
瞬く間に、卵雑炊を平らげ、食後に矢野さんが淹れてくれたほうじ茶をいただく。
「美咲、俺のために闘ってくれたんだって?」
優しい眼差しで、私を見つめる。
「あっ……」
三嶋さんから聞いたの?
「『矢野さんを傷付けないで!』て、怒ってくれたんだってね?」
言ったような気がする。三嶋さんに話しかけた直後は冷静だったけど、後半は何を口走ったか、覚えていない。
「……」
それを知ってるって事は、矢野さんは、もう三嶋さんにご主人がいる事も知っている?
「安心して。宏美とは、美咲が心配するような関係じゃない。宏美は俺の姉だから」
「……っ?」
パチパチと、瞬きを繰り返す。
「三嶋 宏美、旧姓 矢野 宏美。心配性な、5つ年上の実の姉なんだ」
「お、お姉さん?」
「美咲、俺のために闘ってくれたんだって?」
優しい眼差しで、私を見つめる。
「あっ……」
三嶋さんから聞いたの?
「『矢野さんを傷付けないで!』て、怒ってくれたんだってね?」
言ったような気がする。三嶋さんに話しかけた直後は冷静だったけど、後半は何を口走ったか、覚えていない。
「……」
それを知ってるって事は、矢野さんは、もう三嶋さんにご主人がいる事も知っている?
「安心して。宏美とは、美咲が心配するような関係じゃない。宏美は俺の姉だから」
「……っ?」
パチパチと、瞬きを繰り返す。
「三嶋 宏美、旧姓 矢野 宏美。心配性な、5つ年上の実の姉なんだ」
「お、お姉さん?」