変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
「はーい」とドアを開けると、矢野さんではなく駿が立っていた。
「誰なのか、ちゃんと確認してから開けないとダメじゃないか」
いきなり叱られる。
「はい、すみません…」
「うちの台車、良かったら使って。下まで運ぶの大変だろう」
駿には、今日引っ越す事を伝えておいた。
『知らないうちに、いなくなると驚くでしょ?』と意地悪く言ってやったら、真に受け止めた駿が、申し訳なさそうに謝ってきた。
「ありがとう」
「使い終わったら、集合ポストの所に、置いておいてもらえればいいから」
「葉山常務、ありがとうございます。台車は、葉山常務の部屋まで俺が持ってきますね」
いつの間にか到着した矢野さんが、私の代わりに答えた。
「誰なのか、ちゃんと確認してから開けないとダメじゃないか」
いきなり叱られる。
「はい、すみません…」
「うちの台車、良かったら使って。下まで運ぶの大変だろう」
駿には、今日引っ越す事を伝えておいた。
『知らないうちに、いなくなると驚くでしょ?』と意地悪く言ってやったら、真に受け止めた駿が、申し訳なさそうに謝ってきた。
「ありがとう」
「使い終わったら、集合ポストの所に、置いておいてもらえればいいから」
「葉山常務、ありがとうございます。台車は、葉山常務の部屋まで俺が持ってきますね」
いつの間にか到着した矢野さんが、私の代わりに答えた。