変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
4.
恋人の存在
カツン…
「法人営業部の瀬戸 美咲さんよね?」
間もなく昼休憩が終わるので、女子トイレで身支度を整え、廊下へ出たところで呼び止められる。
振り返ると、おとなしそうな綺麗な女の人が立っていた。このワンピースを着てるということは、役員秘書だ。
どこかで会ったような気もするが、思い出せない。
「はい、そうですが…なんでしょうか?」
その女の人が眉をひそめる。
「私の事を知らないの?新人さんだから、仕方ないのかしら」
声は優しいが、目が全然笑ってないし、さっきから敵意をヒシヒシと感じる。
もしかして有名な人なのか?
「申し訳ありません」
貴女、誰よ?
「法人営業部の瀬戸 美咲さんよね?」
間もなく昼休憩が終わるので、女子トイレで身支度を整え、廊下へ出たところで呼び止められる。
振り返ると、おとなしそうな綺麗な女の人が立っていた。このワンピースを着てるということは、役員秘書だ。
どこかで会ったような気もするが、思い出せない。
「はい、そうですが…なんでしょうか?」
その女の人が眉をひそめる。
「私の事を知らないの?新人さんだから、仕方ないのかしら」
声は優しいが、目が全然笑ってないし、さっきから敵意をヒシヒシと感じる。
もしかして有名な人なのか?
「申し訳ありません」
貴女、誰よ?