年の差恋愛
「…その腕は、本当にもうまともにうごかないのか?」
茂の問いに、静かに頷く日向。茂はより一層顔をしかめた。
「市来さん、今すぐ答えをくれとは言いません。少しだけ待ちます。…亜美ちゃんも、自分がこれからどうしたらいいのか、よく考えて」
それだけ言うと、日向はオフィスを出て行った。
「…亜美」
「…」
「…亜美」
「…あの時、一人で帰っていれば良かったですね…なんて、今更言っても遅い…」
亜美は、そのままそこにしゃがみ込み、顔を覆った。
茂は亜美の肩に、手をかけた。
「…亜美、安藤と一緒にさせる気はない」
「でも!私のせいで、安藤先輩は、あんな怪我をしたのに!」
「…あれは、俺の蒔いたタネでもある。安藤は、必ず説得する。だから、俺と別れる事を考えるな」
「亜美を助けてくれた安藤には、感謝してもしきれない。だが、お前を失ったら、俺は俺じゃなくなる。それほど、お前は俺にとってかけがえのない存在だ。それを忘れないでくれ」
「…茂さん」
「…亜美は、俺と別れても、大丈夫なの
か?」
茂の言葉に、亜美は首を振った。
「それなら、俺を信じて待てるな?」
その言葉に、亜美は頷いてみせた。
茂の問いに、静かに頷く日向。茂はより一層顔をしかめた。
「市来さん、今すぐ答えをくれとは言いません。少しだけ待ちます。…亜美ちゃんも、自分がこれからどうしたらいいのか、よく考えて」
それだけ言うと、日向はオフィスを出て行った。
「…亜美」
「…」
「…亜美」
「…あの時、一人で帰っていれば良かったですね…なんて、今更言っても遅い…」
亜美は、そのままそこにしゃがみ込み、顔を覆った。
茂は亜美の肩に、手をかけた。
「…亜美、安藤と一緒にさせる気はない」
「でも!私のせいで、安藤先輩は、あんな怪我をしたのに!」
「…あれは、俺の蒔いたタネでもある。安藤は、必ず説得する。だから、俺と別れる事を考えるな」
「亜美を助けてくれた安藤には、感謝してもしきれない。だが、お前を失ったら、俺は俺じゃなくなる。それほど、お前は俺にとってかけがえのない存在だ。それを忘れないでくれ」
「…茂さん」
「…亜美は、俺と別れても、大丈夫なの
か?」
茂の言葉に、亜美は首を振った。
「それなら、俺を信じて待てるな?」
その言葉に、亜美は頷いてみせた。