年の差恋愛
…教会の前。茂はいつまでも、亜美を抱きしめていた。

「…茂さん…私」
「…無理して話す必要はない。ずっとこうしててやるから、落ち着くまで」

その優しい声に、亜美は目を瞑って、今しばらく抱きしめられていた。

…やっと泣き止むと、茂から少し離れて、茂を見上げた。

「…凄い顔」
「…ゔ、言わないでください」

困惑気味に言えば、茂はフッと笑みを浮かべた。

「…あのまま、安藤部長に奪われるのかと思った」
「…」

「…俺にはやっぱり、亜美しかいない」
「…」

茂の言葉に、亜美も同調するように頷いた。

「…安藤部長に、笑われないように、必ず幸せにする。…泣かせたりしないから」

二人は誓い合うように、そっと口づけを交わした。


…その後、亜美と茂は結婚式を予定通り挙げ、1年後には、可愛い女の子が生まれた。


…日向もまた、美鈴の深い愛情に心奪われ、結婚し、男の子を授かった。

これからも、沢山の苦難が待っているかもしれない。

それでも亜美も茂も、二人で手を取り合い、乗り越えていけるだろう。





end
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