年の差恋愛
「…亜美の全部を俺のモノにしたら、本当にもう離してやれないぞ?それでもいいか?」

真っ赤な顔のまま、小さく頷いた亜美。茂は亜美を更にギュッと抱き締めた。

…やはり、初めてという事もあり、痛みに堪える亜美を、茂は、少しでも楽になるように優しく優しく亜美を抱いた。

…その夜、二人はずっと抱き合ったまま眠りについた。

…次の日の朝。二人は同時に目を覚ました。

顔を見合わせ、ニコッと微笑み合う。

まともな恋愛を初めてした亜美は、色んな幸せをくれる茂に、自分も、たくさん幸せをあげたいと心の中で思っていた。

…それから、週末まで、二人はお互いの家に交互に泊まる。

…美鈴はあれ以来、茂に何も言わなくなったが、一体何があったんだろうかと、亜美は、仕事中、時々、茂と美鈴を交互に見たりしていた。

そして迎えた週末、美鈴の補助も今日までだ。何事もなくホッとしていたのも束の間。

『今夜は先約がある』
と、茂に言われていた亜美は、梓と健斗と、居酒屋に行く事にした。そこで、二人には、茂との事を話そうと考えていた。

それなのに…
< 49 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop