年の差恋愛
某有名レストランを予約していた美鈴は、茂と2人でそこで食事をした。その間、美鈴は楽しそうに話しをするも、茂は終始不機嫌顔。

「…もうちょっと、楽しそうな顔くらいしなさいよ」
「…楽しくもないのに、そんな顔出来るわけないだろ?」

「…あっそ」

食事も、ほぼ終わり、食後のデザートが運ばれてくる。美鈴はケーキを食べていたが、茂はコーヒーだけを頼み、静かにそれを飲んだ。

「…ねぇ」
「…なんだ?」

「…澤田さんて、どんな子?」
「…そんな事聞いてどうする?」

「…いいじゃない、別に聞いたって。ちょっとした興味よ。貴方を本気にさせた彼女がどんな子なのか」

茂は、小さく溜息をついて、亜美について話した。

最初は仕事が遅かったが、ミスをした事はなかった。コツコツマイペースに仕事をこなしていて、時間と共に、仕事も早くなるようになった事。

最初は、亜美に嫌われていた事。

それなのに、突然意見したり、助けを求めたり、亜美と接していくにつれて、彼女の傍にいたい、いて守ってやりたいと思うようになっていった事。

気がつけば、好きになってしまっていた事。

「…本当に、本気なのね」
「…あぁ」

「…でも、年の差があり過ぎじゃない?彼女幾つ?」
「…22」

茂の答えに、美鈴は目を見開いた。

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