年の差恋愛

「離してください！」
「離すわけないだろ⁈亜美は俺のモノだ。誰にも渡さない。離してやれない。こんなに好きなのに」

「…」

黙り込む亜美の手をギュッと掴んだ茂は、とても切なげな顔で亜美を見つめた。

「…あんなところで」
「…ん」

「…何してたんですか？」
「亜美の事を話してた」

茂の言葉に、亜美はキョトンとした。

「…有坂さんが、亜美がどんな子か知りたいって言うから、…俺を本気にさせた亜美に興味があるって」

「…でも、有坂さんは茂さんの事が好きだって…」

「…うん、そう言われた。でも俺は、亜美以外受け入れられないから、キッパリ断った。有坂さんも、亜美には敵わないってわかったみたいだし…もう二度と、有坂さんには会わない。…でも、亜美を勘違いさせたみたいで…辛い思いさせて悪かった」

茂の言葉に、亜美は何度も首を振った。

「…茂さん」
「…ん？」

「…私の事、好き？」
「…好きだよ」

「…私以外、見ないって約束してくれる？」
「…俺より、亜美の方が心配だけどな？おっさんより、若い奴の方に行きそうで」

「…ヒドッ！そんな事ありません！」

「…うん、知ってる」
「…もぅ」

二人で笑い合うと、茂は、亜美を抱き寄せた。