年の差恋愛
3.幸せな言葉と覚悟そして…
…美鈴の出現により、一時的に危うくなった2人だが、その後は順調に穏やかな愛を育んでいた。

…亜美は、健斗に謝り、健斗もまた、亜美と友人でいると2人はそんな会話をした事は、茂の目の前で交わされた言葉だった。

もちろん、健斗を心配した梓も、立ち会ったのだが。

「…梓ちゃんは、健斗君の事、どう思ってるの?」
「ん?健斗は、良い友達よ。なんで?」

「…んー、よくぶつかる2人だけど、一番分かり合ってる仲なんじゃないかなって思ったから」

亜美の言葉に、梓は声を上げて笑った。

「あー、お腹痛い!冗談やめてよ。健斗とどうにかなろうなんて思った事ないわよ。健斗だって、亜美の事を好きだったのよ?私と亜美じゃ、正反対だし、タイプじゃないわよ」

そう言いながら、ずっと笑っている梓。

「…でも」
「それに。私、彼氏いるし」

「…へ?…エッ⁈ウソ⁈梓ちゃん彼氏いなの?」
「…失礼な子ね。いるわよ彼氏くらい」

「…ご、ごめん。初耳だから」
「…まぁ、彼氏は別の会社だしね。そのうち会わせてあげるわよ」

「うん!」
「…ところで、亜美は、ほんっとーに、市来部長でいいの?」

「…ん??」
「あんなに年上の彼氏…年も年だし、亜美の両親って確か…」
「言わないで‼︎…まだ、結婚の話も出てないし…両親の事は、そういう事になってから言おうと思ってるの」

「…それじゃあ、遅くない?多分、市来部長、腰抜かすわよ」
「…」
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