年の差恋愛
「…確かにそうよね〜」

と、いいながら、茂と亜美を見比べるあけみに、2人は顔を見合わせた。

この時亜美は考えていた。あー、どうして会社にいる時に、両親が来る事を伝えておかなかっただろうと。伝えていれば、こんなニアミスは犯さなかったのに。

まだまだ、心の準備が、亜美には出来ていなかった。

「…すみません。そうですよね。たかが上司の男がこんな時間に来るのはおかしいと思います」

「…だったら、帰れ」

不機嫌な顔で、洋一が言う。…しかし、茂もここで引き下がる訳にはいかない。

「…今、亜美さんとお付き合いさせていただいております」

そう言って、茂は再び深々と頭を下げた。

「なっ⁈亜美‼︎こんなオヤジでいいのか⁈俺よりおっさんだろ絶対!」
「…よ、洋ちゃん‼︎」

好き勝手言い放題の洋一に、亜美はタジタジだ。

だがしかし、相変わらず茂は冷静な顔でいる。内心は、相当イライラしていたが。

「とにかく!一度中に入ってください。近所迷惑になりそうだから、ね?」

と、また、あけみの一言により、一旦中断された会話。そして、茂は中に入ってきた。

…この座り位置、大丈夫?

亜美の横に、洋一。茂の横にあけみが座っている。しかも、洋一はずっと茂を睨んでる。
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